ことば

"団体戦はみんなで戦うものだから、誰が悪いとかじゃないんだよ"

試合に負けて泣きじゃくる後輩にかけた言葉だ。

自分からこんな言葉がすっと出てくるとは思っていなかった。そのとき急に思いついた言葉だった。自分で言って自分でびっくりした。私はこんな風に思っていたんだって。

私には忘れられない言葉がたくさんある。その一つに友人から言われた言葉があるのだけど、そのことを友人に話した。「あなたが言った言葉で、今も私の糧になっているものがあるのよ」と。すると友人は覚えていないと笑って、「そうやって自分が覚えていないうちに、自分の言葉で人のことを傷つけているんだろうね」と言った。

私は斜に構えたところがあり、思ったことを悪い言葉で表現してしまうきらいがあり、ネガティブな表現をよく使う。それはたびたび人を言葉で傷つけているー自覚があるか無自覚かにかかわらずーということであり、私がそれを覚えていてさらに申し訳ないなと思っているとは限らないということだ。

うまく言葉が出てこない。

私は試合に出られないくらいその部活が得意ではなかったけど、それでも一生懸命に頑張ったし、私より上手な人が私に抜かれないように、私より下にいる人が私に勝てるように、と切磋琢磨していれたなら、それで十分自分の存在価値はあったと心から思っている。こんなこと誰にも言ったことはないけれど。自分の中でとてもとても大事なことを、意外と他人に言っていなかったりするものね。そんな誰にも言ってないことをブログに書いてインターネットの海に公開するなんて、と少し思ったけれど、ここは私の思いを吐き出す場なので、私のテリトリーなので、許してくださいよ。