rumination
嫌な記憶を反すうすることは抑うつと関連があるらしい おそらく自分のことだ
たちが悪いのは記憶の反すうにさらに没入する手段を自らとってしまう点だろうか
当時の写真を見返し、文章を読み返し、日記を読みふけり、会話を思い出し、感触を昨日のことのように蘇らせること まるで自分が当時の自分そのものになったような感覚を覚えること
自らとは言ったがもうこの行動は不可抗力で、私にはどうしようもないのだ
反すうはまるで麻薬のようで、何度も何度も記憶を思い起こし、記録を読み返し見返していると快楽を感じるなにかが自分の中からどばどばと出てくるのを感じる 自覚している わかっている 自分が当時の自分そのものになったような没入感はきっとなにかしらのホルモンよりも強く麻薬と同じくらいの快感を与えてくれるのだわかるか
やめたいと思っている よくないことだとわかっている もう遠い過去と呼べるほど時間が経過していて、当時の友人とはだいぶ疎遠になった 友人はそれぞれの道を着々と進んでいる そして私は 当時の時間のまま置いて行かれているようだ
自分だけが取り残されたような感覚に陥っていた 最近はそれもなくなった ただ、それを寂しく思ってしまう心はまだある
当時の友人はもう私のまったく知らない世界にいて私のまったく知らない友人関係を築いて普通に生きているのだろう
それを受け入れられないのだ なぜだろう
私は今を生きていないのだと思う 未だに
自分はそのつもりはないのに、自分でこのことについて深く研究している ああばかものだ
この文章を読み返すのもとてもつらい のに何度も何度も読み返してしまう