没入と安住
今日はあの場所を通っても吐き気はしなかった。息苦しくもならなかった。
マイナスの感情に支配されることもなかったようだ。
ただ、何度か、隙あらば、その場所を歩くにつけ、進むごとに、記憶がただただ反すうしてくるだけ
私が過ごしたあの校舎のほとんどは破壊された。きっとあの部屋がなくなるのも時間の問題だろうと思う
私には反すう癖があるのだと思う。わかっている。
今日はよみがえる思い出たちを考えないように努めた 感情が噴出しないうちに考えることをやめるのだ。なに、簡単なことさ。
思い出したらすぐ考えないようにするだけだ。ああなんて簡単だ
一歩一歩 景色が変わるたびに押し寄せてくる記憶たちを全て振り切るそれだけだ
ああなんて大変な作業だ
この思考の癖をなんとかしたい
ただ反すうすることと反すうに浸ることは私にとって最高の快感なのだ
何回も何回も文章を読み返し、思い起こされた記憶に自分の全てをゆだねるのだ ああなんて気持ちの良い時間!
わかっている。反すうの癖は抑うつと関連があるのだと今日知った まさに私のことだ
メンヘラっていうのはやめたい抜け出したいと思うのだけれど
今のこの状態に安住していることが心地いいのだ 誰か共感してくれ 私は変わりたいのだ しかしこのままでいることが最も楽なのだ
ああ変わらなければならない このままあと50年も生きてもきっと今のままだ