りんご
いつだって不安だ。
スポーツをするのも、人と話すのも、電話をかけるのも、待ち合わせに遅れないように行くのも、お金がなくならないかなと気をつけるのも、明日には布団から起き上がれなくなるんじゃないかと思うのも。
みんな不安だ。
真面目にやるしかないのだ。
突っ切ることもできなかったらしい。
適当になった、っていう先輩、全然適当に見えないけど。
私も適当になれないかなあ。
どうすればなれるんだろう。
言葉を選ぶ人になりたい。誤解を与えるような、トゲのある言葉を使うんじゃなくて、一言一言に丁寧さが伺える、大人な言葉をつかえる人になりたい。
いつだって不安だ。
押しつぶされそうになる。
押しつぶされたこともある。
どうしてそんなに心配するのって、
私も学校に行けなくなった経験があるからだよ。
涙が溢れて止まらなくなった経験があるからだよ。
ごめん嘘だよ。ただのおせっかい。
ね。
あなたがいなくなっては嫌だよ。
都合のいい人にもなれない。
人を馬鹿にする資格は私にはない。
そうでしょう?
あなたをひがんでいるだけなのよ。
ああやっぱり無理だなあ。無理だったなあ。
諸事情により。
やっぱり無理でした。
そんな経験も、もう何度もしてきた。
はあ。
思い出したくないことも。
毎日のようにあるけれど、
1週間はとても早い。
昨日は嫌な出来事が3個も見つからなかったんだ。
こんな日が来るとは思ってもいなかったよ。
人生の分岐点が、もうそろそろやってくる。
1年が経つのは早いなあ。
そうでしょう。
1週間を過ごすのが、そんなに苦痛ではなくなったかもしれない。
大丈夫とは思えないけど、毎日が不安で不安で仕方ないとまでは思わなくなった。
つらいことをいくつか乗り越えた。
私だってがんばった。
いや、頑張らないことなんてなかった。
やるしかない。やらないなんてないから。
とりあえず先輩の真似をしておけば、なんとかなる気がする。
本当にすてきな人ばかりで仕方がない。
もうすぐ半年だ。
もうすぐ半年だ。