宵雨

幸せな時間を過ごしている。

不安はある。

来週この生活が崩れるかもしれない。

でもその幸せな時間を少しでも少しでも引き延ばすために、小さな体や心のサインに気づいていかなければならないのだ。

わかっている。

わかっている。

最近はカウンセラーが答える言葉を予想できるようになってきた。これはものすごい進歩だ。話す悩みや苦しみに対する返答を自分で出すことができるから。

よくやれてるよと言われた。ああこんなにありがたいことがあることか。ぽつりぽつりと言葉がこぼれるこのブログにも、読んでくれる人がいるそうだ。なんとありがたいことか。

学生時代には考えられなかったほど、いわゆるリア充というような生活を送っている。まさに理想的な。幸せな。典型的な。

過去のことを思い出す。同じようにきらきらして、幸せで、やる気に満ちあふれたあの日々を。キザな言葉でしか説明できないけれど、あの日々はまもなく崩れ去った。正確に言うと崩れながらもきらきらと幸せをともなって過ぎていったというところか。

素直で真面目、と言われた。見ていてすっきりする、と言われた。そのように自分を形容されることが私はとても好きみたいだ。他人からどう思われているのかを聞くことが。これはあまりよくないことだと分かっている。でも、素直だね、真面目だね、よくやれてるよ、と言われると、やはりどうしようもない快楽のなにかが頭を駆け巡る。

ああこれくらいの幸せが永久に続くはずはないから、少しでも長く 少しでも幸せに近いところで、うまくやっていきたいと思う。ほんとうに。言いたいことは止まらなくて、これはアルコールのせいなのか私の生まれ持った性質なのか、でも今日はアルコールのおかげですこぶる眠いのでこの辺で。