宇多田ヒカル「good night」を聴きながら
宇多田ヒカルの「good night」を聴きながら
曲のサビでひたすらgood-bye を言い続ける間
どんどん当時から遠ざかっていくような気がして
引きはがされるような気がして
息が荒くなり体に力が入り手足がしびれそうになっても
どんどんあのときから離れて離れて離れて
そして今ベッドに横たわる私だけがぽつりと残るのだ
goodbyeと聞くたびにあの頃の風景や好きだった人好きだった場所が浮かんでは遠く遠くに消えていくような感覚を覚え しかしわたしは5年後のわたし 部屋にひとり横たわるわたし
今は幸せだ しかし引きはがされるような感覚はまだ消えない