誰かがくれたもの

加速度的に、人生がどんどん速くなっていく 遠ざかっている

つい半月前までは必死に仕事を終わらせ、夢にまで見た幸せな時間を過ごし、友人と笑いあったものだった しかしそんな思い出も非現実のような遠い遠い出来事になってしまったのだ 日々がびゅん、と途方もない速度で飛ばされてゆく これは私が歳をとったからかもしれないし、はたまた過去のことに固執しなくなった、反すうしなくなった証なのかもしれない。 どちらにせよ、儚いともいえる速度で最近の日々が過ぎていく。

最近は諦観に満ちている。絶望や諦観。絶望はしていない。ただ諦め。そういう境地にあることは確かだ。

望んだものを手に入れた。しかし失うことはあまり怖くない。私のうつ病のせいでそれが消えてなくなったって、私はその程度の人間だったし、それを奪い取るような人たちのところでやっていくのは不可能だろう。もしそれを失ったら、私はこれからものんびりとお家で静養するだけだから。

絶対に離さないと言って回っているけれど、実際手放すことになればもうそれでいいのだ、と思う。こうやって毎日何もせずだらだらと過ごす日々が続けばいいのに でももうこれができるのは今後の人生もうしばらくないだろう。ああ疲れた。人生のボーナスステージ、などとよく言うけれど、別にボーナスステージなんていらないよ。

こうやって毎日ごろごろだらだらして生きていられれば十分だよ。毎日を無駄にして無駄にして、そして人生を無駄にしていくみたいな、そういう人生で十分だよ。