産みの苦しみ
苦しんだ。
ゼロから一を生み出すのは苦手だ。自分で考えて何かを生み出すのは苦手だ。今日もそういう場面に遭遇した。
産みの苦しみというやつか。これが一番苦しいと思った。今日もその苦しみに遭い、そしてうわああああと発狂した。
そして布団に入った。昼寝しようと思った。きっとこのまま数時間寝てしまって、また何もせぬまま1日が終わる。そう思った。
そのときに、ふと、一つの考えが思い浮かんだ。
今の案が行き詰まったのなら、その案の中からこれまで考えてきた一要素を引っ張り出して、それをより深めればいいんじゃね?
そんなノリだった。
ああそこからは早かった。これだ!と思えばすぐに支度を始め、今私は外に出ている。
産みの苦しみと、そこから脱した瞬間を経験したつい先ほどであった。
とはいってもまだ動き始めたばかりなので、ここからまた同じ苦しみに遭遇するかもしれない。そのときは思い出せるといいな、それは産みの苦しみであって、単なる自分の無能やイライラではないということを。