美しいもの

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「死にたい」と誰かに話すこと

決して自殺をしないと心に決めているのだから、「死にたい」くらい言わせてほしい。

生きていれば楽しいこともある。幸せな瞬間なんてたくさんある。ゆるゆると流れる時間も、ふわふわした多幸感に溢れる時間も。

しかし死にたいはそれを凌駕する。

それは症状だ。がんの人、風邪の人、その他諸々の病気の人、それぞれに症状が起こるだろうが、うつ病の症状というのは症状と認識されにくいのだと思う。

「死にたい」と思う、というのが症状なのだ。不思議だよね。

もうここ数年は、つらいとき誰にも相談しなくなった。カウンセラーや母にたまに漏らす程度だ。なぜかって?この気持ちは「悩み」ではなく、「症状」だからだ。

悩みなら人に相談してアドバイスを受けて、解決するかもしれない。なんなら、相談して聞いてもらうだけで解決する可能性もある。

ただ症状は違う。いや、精神症状だから、他の病気に比べれば相談の効果はあるのかもしれない。しかし、理由もなく「つらい」「死にたい」と思う、という相談を誰かにしたとして、果たして解決できるようなアドバイスをもらえるだろうか?それを話せばすっきりして一人でに解決するのか?

私の場合はノーだ。人によってはこれが有効なのかもしれないが。相談とアドバイスが鼻水や喉の痛み、がんの腫瘍を完全に取り去ってくれないのと同じように、私の不調も完全には解決しないのだ。

もう誰も救ってくれないのだ。誰かが私のつらい、死にたい、を治してくれるはずもないのだ。それを自覚してから、私は普段、相談をしなくなった。

別にいいんですよ。どうせ解決できないし。

いいときも悪いときも、そう長くは続かない