美しいもの

美しいものを追いかけていたい http://twitter.com/kasg_wr

高校生の自分にネタバレする

高校生の自分に送るブログでも書こうかと思ったが、あまりにしんどくて書けない。だから高校生の自分に向けてネタバレをするという軽いノリで書こうと思う。

私が合格して通うことになる高校を受験したその日から、緊張やストレスで下痢をするようになりましたね。部活の試合があると、例外なくトイレに駆け込んでいましたが大丈夫ですか。センター試験で下痢を起こし、トイレに10分もこもりましたが大丈夫ですか。大丈夫じゃないですね。その教科の問題は全部解き終わりませんでしたね。最近はどうですか?相も変わらず月5回くらい下痢してます。この間の就職試験では下痢止めを飲んで臨んだにもかかわらず、試験開始5分後に腹痛が起こりましたよ。でも心を無にしてトイレに退出し、すっきり下痢して何もなかったかのように問題を解きました。その試験には合格しました。

部活はどうですか。多分私はイップスでした。思ったところにボールが当たりません。怖くて戦術を行えません。いつも頭が真っ白で、何もできない使えない奴になりました。最後の最後で初めてレギュラーから落ちました。でもホッとしました。試合に出なくていいから。

どうやら私は、好きなことや1つのことを極めることに向いてないみたいです。部活も、大学で始めた活動も、やっぱり嫌いになりそうです。きっと完璧主義で自信がないのだと思います。やればやるほど、自分の下手さに気づいていくから。

それでもいい仲間には恵まれましたね。私の高校時代の大きな財産です。今も。

お察しの通り、私はうつ病になりましたね。不登校とまではいかなくとも、学校を休みがちな子になりました。クラスに1人か2人いるようなね。毎日朝起きると吐き気。家を出て駅に着くと吐き気。なんとかうまく学校に行きついても、校舎に入った瞬間吐き気。授業中に吐き気と息苦しさをなんとかしようと深呼吸をしていたら、近くの席の人に気をつかってほしいと注意されましたね。気持ちはわかりますけど。私はそれで、その席で授業を受けることが恐怖になりました。授業中、涙が出てきて必死に袖でぬぐったことも、トイレに駆け込んで泣いたこともありましたね。落ち着く場所は保健室と部活でした。すぐに養護教諭に名前を覚えられました。保健室のような居場所が、今もこれからもあればいいと思うほど、あそこは安心できる場所でした。でも、今の私は体調が悪くて何かの用をキャンセルすることがとても減りました。吐き気はめったにしません。ここは数年で大きく変化したところだと思います。担任にも恵まれました。最近、担任に会いに行きました。「自分で選んだ道なんだから後悔なんてしない」 そのときの言葉です。

ろくに授業も受けないような自分が、健康状態の悪い自分が、さらにセンター試験で下痢をするような自分が、志望校に行けるはずもありませんでした。センター試験は基準点から100点近く下回り、志望校を受けることすら叶いませんでした。泣く泣く行きたくない土地の行きたくない学問領域を選びました。担任に反対されたけど。でも後悔はしていません。そんな私に、最近担任が送ってくれた言葉です。

当時お付き合いしていた人とは別れました。自分で選んだ進路も一因でした。同じ大学に進学していれば続いていたかもしれませんが、まあ無理だったでしょう。私は今もうつ病ですから。

そう、2,3年で完治すると思っていたうつ病とは、今もお付き合いしています。きっともうしばらく治ることはないだろうと思っているし、寛解してもずっとずっとメンタルをうまくやらないといけません。もうしょうがないです。どうしようもないです。私は嘘をつくのが本当に苦手なので、就活の面接では苦労しましたが、メンヘラだけは隠し通しました。そして、就職してしばらくの間も、うまく隠しながらやっていくつもりです。

そんなこんなで、私は第一志望のところに就職が決まりました。高校生の私が、喉から手が出るほど欲しかった第一志望です。そして、中学生の私がかつて手に入れていた第一志望です。

そう、私が通っていた高校は、第一志望の学校でした。ずっとずっとその高校(今は母校)に行きたくて、一生懸命努力して、理想的な形で手に入れた合格でした。高校に入学した私は、自分でも本当にきらきらしていたと思います。きっとバラ色の素敵な高校生活が待っていると心から信じていました。

しかし、現実はこのような感じ。何もかもうまくいきませんでした。唯一の救いは、いい人たちに恵まれたことくらい。先生も、友人も。卒業式の日、教室で「勉強も部活も学校生活も、何もかもうまくいかなかった」と泣いたのを覚えています。あれは紛れもなく、挫折でした。私の高校生活そのものが挫折経験でした。

そして私は、大学で挫折経験について研究しました。私が行きたくなかったあの大学で。それが自分にとって救いになったのかなんて分かりません。高校時代に学校医から、「自分に重ね合わせすぎると沼にはまるよ」と忠告されたよね。その言葉を肝に銘じながらも、結局は自分の経験について、一生懸命調べました。沼にはまらないように、なるべく明るい内容の論文にしました。自宅と大学に置いてあるので、よかったら読んでください。