膿出し
書きたくなる衝動に駆られた。
だいたいこういう創造性をともなう作業は衝動がないとやってられないんだと思う。
ああ言いたいことが山ほどあったのに何も出てこない。
私はいつも生き急いでいる。常に何かに急かせれて焦っている。そしてパニックになって何も考えられない。落ち着きがない。自分を客観視できない。
自分を客観視できたら大人だと 友人の母が言っていた。当時はなんかかっこいいと思って心にとめておいたのだが、まさに今それが自分の課題になっている。
今日もやることがいっぱいだ。いつもと違う手や足を使ってみるのはけっこう気に入っている。
なんだか他人の顔色ばかり窺ってしまう。へえ。もう一回本を読みなおしたい。部屋を1週間ぶりに掃除したら部屋がすっきりした。私はがちゃがちゃ飾ってある部屋より物のない部屋のほうが好きらしい。最近は自分が気持ちいいこと、心地いいことをする ということを心がける。ライフハックや、マネジメントをするのは大変だけど、その分自分の生活が少し気持ちよくなるのでよい。
膿出し。この言葉を聞いただけでえづくような気持ちになる。精神的にも物理的にも。そう私は最近物理的な膿出しをした。よく考えれば幼い頃にも経験済みだった。そして精神的にも。
ああ左肩が痛い。左肩が痛い!!!!!!!!!!!
精神的に膿出しをしたほうがいいのかもしれないが一人でやるととんでもないことになると思う。怖い。だから落ち着く部屋で落ち着く人とやんなきゃいけない。よくよく考えたら物理的な膿出しだってちゃんと病院の処置室で先生がやることだった。気づいてよかった。メンタルの問題はどうしても目に見えないイメージや気持ちの問題で考えてしまうけれど、物理的なものに置き換えて考えると事の重大さに気づくものだ。これ覚えとくべきことだね。いつも私よく見えないのをいいことに限界まで使い果たしちゃうから。いやよく体に表れる方なんだけどね。ああでも膿出しをしたい気分だ。しんどいとわかっているけれど、出したらすっきりするでしょ。膿出しをしたいなんて考えられるくらいには今元気だと捉えていいのか。わかんない。
あと10分だけ。タイマーをかけて。あと10分だけ。
家庭のせい、過去のせいにするのは言い訳だって。自分が変われないのを親のせいにしてるんだって。
ああつらい。すでに痛い。
言葉が何も出てこない。頭が真っ白になる。言いたいこと、言わなければならないこと、全て脳にどっと流れた血流にやられる。
心配したことの9割は実際に起こらないと言うが、心配したことの9割が実際に起きる経験を継続的にしている。どう考えてもストレスフルだ。
過去の失敗を切り分けろと。私は失敗しそうで不安で不安でいっぱいだ。
私結婚できるのかな。私の人生に恋人や友人は必要かな。
人と関わりたくない。誰とも話したくない。ごく限られた例外を除いては。
何をするにも力んでしまって本領を発揮できない。左肩が痛い。左肩が痛い。左肩が痛い。左肩が痛い。左肩が痛い。左肩が痛い。
腐ってる。そうその通り。私の心は腐りきった膿でいっぱいだ。汚くて重たい膿が私の柔らかな心にのしかかって重く垂れさがっている。
ぎゅーーーーーーっと心をつぶすと開いた穴から無限に膿が出てくる。家庭。父親。高校。元彼。挫折。就職。肩が痛い。自己嫌悪。
毎日自分に死ねと 最低とつぶやく癖がついてしまった。自分のことがきっと心底嫌いだ。最近は嫌いだという感情に支配されることはないが、どう角度を変えても好きだとは思えない。
ああ早くカウンセリングに行きたい。私はきっといつになっても変われない。ああ昨日もミスをした。同じところで同じ短所のせいで同じミスを何度も繰り返す。いつも何も考えずに行動するから同じミスを繰り返す。嫌い。嫌い。嫌い。
自分が大嫌い。私はいたって真剣だ。seriousだ。
呼吸がきつい。吐き気と下痢は腰巾着のように私の身体にくっついて引きずっている。肩が痛い。毎日、毎日、生きなければいけない。ああ膿を出すのはつらい。自分の感情を口に出して言う練習をしようと言われた。そんなの無理だよ!!
何も言えない。自分にも、他人にも。親しい人でも専門家でも。膿を出せない。ああ自分のことが嫌い。きっと自信がない。自分を好きになれないと他人を好きになんてなれないよって綺麗事よくわかんないけど、きっと私はそれに当てはまるんだろうか。
肩が痛い。激痛。もう10分はとうに過ぎた。