無常
ああ何をそんなに必死になってんだか
人生に無の時間は必要なんだと
わたし、おおむね躁か鬱だからさあ
何をそんなにがんばってんだ
がんばんなくていいんだよそんなに
仕事はいかに楽して稼ぐかよ と祖母ははしゃぎながら言った
つい一年、いやまだ一年も経っていないのか
激変した人生に
がんばりすぎ
無理してる
わざとのように騒いでみせたり
がんばって隣の人に話しかけてみたり
柄じゃないのになあ
でも嫌われるのはいやだし
目の前の彼に追いつける気なんかしなくて
きっと今後何十年決して追いつくことなんてできないんだろうとは分かっているけれど
どうしても自分と彼とを比べてしまって
くだらない失敗を後悔して
ああばかだなあ
人生失敗することの方が多いよ、特に若いうちはね。